仕事中、監督から電話がかかってきているのに気付き、折り返し電話をしてみると「3日目の音声を確認してみて」とのこと。どうやら音が割れているらしいのです。
実は、1日目は、音声は音声さんにお任せでした。2日目、3日目は、カメラ側でも音声をモニターしていたのですが、3日目の途中から音割れを感じていたので何度も音声さんに確認をとっていたのです。ただ、「音は割れていません」の返事しか返ってきませんでしたし、手動のレベル調節用つまみはかなり低い値を示していたので、ミキサー兼レコーダーであるTASCAM DR-701Dとカメラを接続するステレオケーブルにノイズでも乗ったかなと思っていました。その後、時々ハウリングが発生するため、ヘッドホンを外してしまい、カメラ側の音声はノーチェックだったのです。
マイクは、ミキサー兼レコーダーに接続されそこからカメラへ |
因みに、マイクで拾った音声は、下の写真のミキサー兼レコーダーに記録され、その後カメラに入る様になっています。こ DR-701Dには、オートレベルコントローラーこそ使っていないものの、リミッターが効かせてあるので、音が割れるはずはありません。なのに割れるのはおかしなこと。可能性として考えられるのは、出力レベルを間違って触ってしまったことくらい。念のため、帰ってきたミキサー兼レコーダーの設定を確認してみましたが、特に異常はありません。0dbで出力をしています。また、実際にカメラを接続してみましたが音割れも発生いたしませんでした。
TASCAM DR-701D |
カメラとはステレオピンジャックで接続します |
では、何故?
そこを見極める為色々テストしましたが、現象は発生しません。そんな時ふと気が付いたのが、DR-701DのカメラOUT端子の横にある端子。実は、DR-701Dには3つの出力端子があります。一つはモニター用のヘッドホン端子、もう一つがカメラに音声を戻す為のカメラOUT端子、そして、カメラOUT端子の横にあるLINE端子です。
ロケ現場の移動だけでなく、同じロケ現場でも数メートル以上離れる時は事故防止の為にケーブルを抜いています。「もしかして...」と思い、カメラと接続するケーブルをこのLINE端子に接続してみたところ、音割れとハウリングが発生するではありませんか!!そう、原因は、ケーブルの挿し間違えだったようです。
この日は、初めて音声をやる人でしたので、彼を責めることはできません。音割れが起きた時点で、ちゃんとチェックしてあげられなかった私のせいですね。でもきっと、これが終わる頃には、「ここ間違っていません?」と言われるくらいに皆成長しているのだと思います。次の作品の為にも、そうなって欲しいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿